築地市場 最後の日

メディアでもここ数日取り上げられていて皆さんもよくご存知かとは思いますが、昨日10月6日は、東京都築地市場の最後の営業日でした。この後4日間の引っ越し期間を経て、10月11日より豊洲新市場にて開市となります。

6日は弊店は定休日なのですが、引っ越し期間中の食材を仕入れに最後の買い出しに行ってきました。

思えば、30歳の時に家業を継ぐ形で実家の蕎麦屋に入ってから、18年間ほぼ毎朝 築地市場に仕入れに来ていました。

和食修業時代の頃から市場にはよく通ってはいましたが、いざ全て自分の責任下で仕入れを行うとなると勝手の分からないことも多くて、市場の仲買の方から色々な事を教わりながら、市場の中を駆けずり回って仕入れのことを学んでいた頃が懐かしくも思えてきます。

場内のお寿司屋や伝説の牛丼吉野家一号店には、最後の味を食べようと一般の観光客が殺到していて、またその様子を取材しようと多くのマスコミが来ていました。

もうこの少し雑多ながらも活気のあるずっと慣れ親しんできた築地市場には来れないのかと思うとさみしい気持ちもありますが、お世話になった仲買さんとはお別れになったわけではありません。気分一新、11日からの豊洲新市場でいい仕入れをしていきたいと思っています。

開市前からいろいろと問題が続出している豊洲市場ですが、移った以上は関係者一同でいい市場に磨き上げていければと思っています。

18年間、築地市場 どうもありがとう。