予約帳を変えました

予約帳を、長年のルーズリーフでの紙スタイルから、予約台帳アプリを使ってのiPadに変えました。

今まで、忙しい営業時間中でのご予約電話の対応は、お掛け下さるお客様にとっても受ける弊店スタッフにとってもなかなか大変な作業でした。予約の取り違え等で、お客様にご迷惑をお掛けしてしまったこともありました。

ですが、iPadに替えたことでお電話での予約対応時のミスが減り、お客様・スタッフ両方に余計なストレスがかからなくなっていけると思います。また、今後は、WEBでの予約も対応出来る様にシステムを進めていきますので、お店の開店時間以外でもご予約が出来る様になります。
これも、1ヶ月に渡る新コロ休業中に練り上げていた「お店改革プロジェクト」の一つを実行したもので、思った以上にスムーズに導入出来てホッとしています。

実は、もう何年も前から予約帳をiPadに替えたいなぁ、と思っていました。でも、弊店の超アナログ的な予約帳と当日の席割り業務を、iPadを用いての新しいシステムに変えられる自信も実際私にはありませんでした。
何せ、私の両親である高齢な大旦那と大女将に代表されるように昭和の三ちゃん商売の名残りが多い弊店のことですから。

ただこの度「予約帳を新システムに変えるなら今しかない!今やらなくていつやるんだっ!」と意を決して導入した次第です。なぜなら、新コロ休業中ということもあって、予約帳が向こう3ヶ月真っ白。新規導入にこんなにおあつらえむきの時は、このタイミングを逃したらもうないでしょう。

「案ずるより産むがやすし」とはこのことで、まっさらな状態で始められたこともあって、少しずつ頂けるようになったご予約をiPad上の管理画面に入力する作業にも慣れてきて、今のところ大したミスもなく順調にいっております。
何より、昭和世代の大旦那も、普段ケータイをいじっていることもあって、楽しみながら難なくiPadを使いこなしてくれています。
問題は、ガラケーにも戸惑っている大女将の方ですが、それは追々覚えていってもらうことにします。

ご存知の通り、飲食業は他と比べて、良くも悪くもアナログ的な要素が圧倒的に多く残っている業種です。

そのことが他の産業と比べて、労働生産性の低さや労務管理の稚拙さなど様々な部分で遅れをとっている遠因にもなっていて、「外食産業はブラック産業だ」なんて言われてしまう所縁です。

 

特に私の様に根が体育会気質の店主のいるお店は、えてしてお店の問題をなんでも体力と精神力で解決しようとし、それを従業員にも強要する傾向が強いので、なおさら気を付けなければいけません。

 

直接お客様と接する「おもてなし」の部分や、手間を惜しまずに作る料理についてはそのままに、効率化出来るところはIT等の力を借りて効率化していく。

 

それにより生まれた余った時間やエネルギーは、再度サービスや料理に投入することで、より付加価値を高めた「おもてなし」としてお客様に提供され、労働生産性を高めていきます。また、勤務時間の短縮など労働環境の整備に当てることでスタッフへの還元にも繋がります。

 

外食産業がこれからも多くの方々に食の楽しみを提供できる存在として残り続けていくためには、また働く側にとっても魅力的な職業となっていくためには、いかにこの好循環に持っていけるかが、これからのポイントであると考えています。

 

そんな思いを込めて、予約帳をiPadに変えました。