春野菜の桃和えとお浸し

桃の節句・雛祭りの頃にお通しやコースの前菜として必ず作っている料理があります。

「春野菜の桃和え」がその一つです。もとは、以前茶懐石の料理教室で学んだものですが、「桃和え」という言葉が気に入って毎年多少のアレンジを加えて作っています。ポイントは紅芯大根の甘酢漬けで、これを拍子木切りしたものが豆腐ベースの衣で包まれてピンク色になるのが名の由来ですが、早い話白和えのことです。

名前にちなんで、毎年、雛祭りの時期に合わせて作っています。

もうひとつは、「春野菜のお浸し」です。年が明けると、まずは「菜の花の辛子和え」を作るのですが、そして順を追って、蕨や蕗、うるい等の山菜類やホワイトアスパラガスなどが出盛りになってくるこの時期に、いろいろ食べたいからもう全部まとめてお浸しにしてしまおう、と思いたって作った料理がこれです。なんだか、わさわさと新しい生命の息吹が芽生えて賑やかになってきた野山のイメージで、自分でもちょっと気に入っている料理の一つです。

春野菜の桃和え.JPG春野菜のお浸し.JPG