築地市場の初荷

今日は、築地市場の年始の開市日です。初荷と呼ばれていて、毎年、年始の高額なマグロの競り値がニュースになっています。

実家に戻って17年、毎年初荷の日には気持ち新たに、今年もいい仕入れができますようにと心を引き締めて築地市場に向かっていました。

そしてこの光景を見るのも今年が最後になってしまいました。ご存知の通り、今年の10月に市場機能が豊洲市場に移転することが決まったからです。

今後この場所に戻ってくるというプランもあるようですが、いずれにせよこの姿の市場の初荷の風景は今年で見納めです。何とも言えない切なさと感慨深さが同時にやってきています。

初荷は、入荷される食材の量も少なめで、ご祝儀相場で割高になってしまうのが常ですが、だからと言って買わないわけにはまいりません。

今年一番最初の買い物は、富山湾・氷見産のめじまぐろです。めじまぐろは太平洋側でも獲れますが、やはり日本海側、中でも富山湾のものは素晴らしいです。この時期、寒ぶりの定置網にかかるそうです。

来年の初荷はここにはもう来ないんだなあと、この慣れ親しんだ景色を目に焼き付けながら仕入れの買い物をしてきました。