長葱から新玉葱へ

若鳥南蛮そば、鴨南蛮そば、の南蛮といえば、長葱のことです。

鴨が葱しょってくる、なんてことわざがあるほど、鳥と葱は相性の良い食材で、お蕎麦屋さんに長葱は欠かせません。

ところが、春から夏にかけてどうしても葱の固くなってしまう時期があります。蕎麦の薬味には、薄い小口切りにしてしまいますので問題はないのですが、南蛮そば用に温かいお蕎麦に入れる葱は少々の長さが必要なので、どうしても固いところが口に残ってしまいます。

ここ数年、いろいろな切り方をしてみたり、葱の産地を変えたりしてみたのですが、どうしても中には固い葱が混じってしまいます。

そこで、苦肉の策というわけではないのですが、今が旬の新玉葱を代わりに使ってみることにしました。シャキッとした歯ごたえと火が軽く入って甘みの出てきた新玉葱は、なかなかどうしてお蕎麦とおつゆによく合いました。特に、カレー南蛮そばには、当然といえば当然ですが、長葱よりあっているように思います。

ということで、これから夏までのしばらくの間、あさだでは南蛮そばには長葱の代わりに新玉葱を使っていこうと思います。それぞれのお蕎麦のファンの皆様、ご理解の程 よろしくお願いいたします。

 

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