芋・たこ・南京かぼちゃのゼリー寄せ

この「いも たこ なんきん」というフレーズ、どこか聞いたことがある方も多いと思います。10年ほど前のNHKの朝の連ドラのタイトルにもなっていました。

もとは、江戸時代の浮世草子の作家、井原西鶴の作品の中の、「とかく女の好むもの、芝居・浄瑠璃・いも たこ なんきん」という一節です。当時の女性の好みを語呂よく集めて紹介した言葉です。

ここに出てくる「いも」は、おそらくサツマイモではなくて里芋のことと考えられています。「なんきん」とはかぼちゃのことです。
江戸中期の女性達にとって、「里芋、たこ、かぼちゃ」は大好物だった様です。

いずれも、夏から初秋にかけて旬と出盛りを迎える食材達です。これらを一つにまとめて煮凍り風のゼリー寄せを作ってみました。
コース料理の前菜の一つとしてお出ししています。
果たして、現代の女性の方のお口には合いますでしょうか。

 

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