春爛漫のお品書き

四月というのに、まだ肌寒い日が続いています。

桜の開花も遅れ気味で、今日あたりから徐々に開きだしている感じですが、築地市場の店先には旬を迎えた食材が溢れ、あさだのお品書きにも春の食材がつぎつぎと顔を出してきました。

富山湾からは、ほたるいかに白海老、東北地方からは色々な山菜類、水が温みだしてきた関東近郊の海からは蛤やミル貝・小柱などの貝類などなど。見て、手に取るだけでも嬉しくなってきてしまいます。

とはいうものの、大震災の影響で出費や外食が控えめにならざるをえない今、自分が料理したい食材を好きなだけ買うといった今までのようなわけにもいかず、毎朝築地市場で旬を迎えた沢山の食材たちとにらめっこし頭を悩ませながら仕入れを楽しんでいます。

蕨・蕗・菜の花・うるい・ホワイトアスパラガスなど5種類以上の春野菜を使ったお浸し、新じゃが芋や筍の煮物、白海老の唐揚げ、ほたるいかと山菜の酢味噌和え、白魚や銀宝の天ぷら、空豆と新生姜のかき揚げ、といったところがこの時期のおすすめでしょうか。

もう少しすると、駿河湾からは獲れたての桜海老が入ってきますし、えんどう豆などなりものも美味しくなってきます。

おそらく扱う食材の種類が一年でもっとも多くなる季節の到来です。

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