立夏 竹笋生(たけのこ しょうず)

暦の上では立夏を迎え、夏の始まりです。

特に立夏の末候は、「筍笋生(たけのこしょうず)」という名前が付けられており、言葉通りに言えば、「筍が生える時期」、ということなのでしょう。

しかし5月も後半に入りますので、われわれの感覚からすれば、ちょっと遅い気も致します。GW頃には、筍は関東でも出盛りを過ぎているわけですから。

ですが、五月も後半になると市場をにぎわす筍があるのです。それが、この姫竹です。またの名を、月山竹や五三竹ともいいます。築地には、主に山形産のものが入ってまいります。もしかしたら、昔の人はこの姫竹がこの時期に出てくるのをみて、この季節の言葉を思いついたのかもしれませんね。

あさだでは、名残りの天然ふきのとうでふき味噌を作り、焼いた姫竹に添えてお出ししています。焼けた外側の皮をむいて、柔らかい芯の部分にふき味噌をつけて召し上がっていただくという趣向です。

 

姫竹.JPG  焼き姫竹.JPG